これからの話をしようと思った

ブログ書いてないで原稿をしてほしい、そんな毎日です。

はっはっは。

 

今回はこれまでの経歴や経緯を踏まえて、これから先のことを考えた気持ちをまとめようと思う。

たぶんこれをまとめ終えたらだいぶすっきりするのではないだろうか。

なんとなく、そう思う。

 

「憧れ」で仕事を探すことは辞めよう

と、今は素直に思っている。

憧れは希望だとか、やってみたいことだとか、そういう言葉にも言い換えられる。

でも、私にとっての希望って、「憧れ」だったな、と思う。

サービス業が嫌だったのは休みが少ないからだったり、

みんなが休んでる日に仕事をしていることの、少しばかりの惨めな気持ちだったり。

だから私は憧れていたんだよ。

土日祝休みのデスクワーク、ってだけで、すげー!かっこいー!みたいな、そんな気持ちがあったよ。

そこに、自分に適性があるのかどうか?とかそういう思考が足らなかった。

漠然と、みんなみたいになりたいな~いいな~って、そう思ってたに過ぎない気がする。

もちろん、やってみなけりゃ適性もなにもないんだけれど、性格上のものからなんとなく見えることもあるわけで。

 

そもそも、私の転職の「芯」はなんだったか?

これははっきりと言える。

「休日を増やすこと」「ワークライフバランスを整えること」

これだけは本当に揺るぎない。

ここにある背景は、自分の趣味をもっと心行くまで楽しみたいという思い、

そして大切にしたい人を大切にする時間が欲しいという思い。

心と時間に余裕を持って、仕事も頑張って、オフも楽しんで生きていく。

そういう生き方がしたいのだ。

結果的に、そりゃあ土日祝休みのほうが休日は増える傾向にあるからそうなった、とも言えるのだけれど

せっかくの日曜日に一文字も書けなくなるなんてことになっちゃ、その転職、大失敗ですよね、っていう。

 

私ってどういう人間だったっけ、と考えた

本来ここから考えるべきだったんだと思う。

隣の芝生が青いのなんて当然だ。どこ見たって青々としているさ。

やってみたい!やってみたい!が先行していちゃあ、そりゃあ失敗してもなんの文句も言えないよ。

それならせめて、自分という人間から見えるもののほうが適性が高いんじゃないか?

適性云々の前に、自分自身も納得して仕事できるんじゃないのか?

「ほんとにこれで大丈夫?」という不安を抱えることもないんじゃないのか?

(※とはいえ、転職に不安はつきものなので、深く考えても仕方ないけれど)

そんなわけで、いくつかの「私像」を挙げさせていただく。

また、自分自身の考察に加えて、他者からの声もまじえていきたい。

 

・なんだかんだ人当たりが良い

→自分自身コミュ障だろ、と思っているのだが、誰からも信じていただけたことがない。

そもそも販売の経歴が長いこともあり、むしろお客さんからは好かれることが多いのだ。

これは自分の強みだと思う。

地元エージェントのFさんには、物腰の柔らかさや雰囲気の良さ、丁寧な対応は誇るべきスキルであるとも言われている。

「工場でじっと仕事をしているような人間じゃない」と言われた、という話をFさんにしたところ、大笑いされてしまった。

(ちなみにFさんとはかれこれ半年以上の付き合いで、本当にお世話になっている方だ。たぶん転職時に最も相談をしている方ではないだろうか)

「僕もそう思います。本人が望まない限り、僕もあなたに製造求人は渡しませんよ」

やっぱり、私はそういう人間なんだなあ、と、この歳になって腑に落ちた。

 

ということは、やっぱり人と関わる仕事をするべきなんだろうなあ。

 

・見えないお客さん相手が苦手だ

→これは辞めた仕事で痛感した。

表情も見えない、そもそもペルソナを作ってその人のことを想像して…その時点で、すでに躓いていた。

だって、目の前のお客さんであればその表情が見えるのだ。声のトーンや、会話を進める中で見えてくる、様々な情報がある。

八百屋のころの話だが、たとえば「この野菜ってどう食べたらいいの?」と聞かれることがある。

私はとりあえず「これなら○○と○○ですね」と簡単にまずは疑問を解消する。

それで終わる方は正直終わってしまうのだが、それに終わらない方もいるのだ。

そういうときは「なにを作りたいですか?」とか、そういう疑問をこちらから投げかけよう。

そのとき、それを求めている人ならば返事があって、会話が生まれる。

その会話から「それならこちらのほうがいいですね」だとか「ああ、それならこれはぴったりです」というふうに、勧めるものが全く変化を遂げるわけだ。

ただし、そういうものを求めていない方は、表情や声のトーンに表れる。

そういうときは、引っ込むのが吉だ。

「またなにかございましたらお気軽にお声かけください」なんて言ってあっさりと身を引く。それが正解。

…みたいな、ひとりへの接客といってもひとつのルーチンにはならない。

顔見知りの方なのか、何度か来たことがある程度の方なのか、ほとんど初めての方なのか。

それによってもずいぶんと変わるわけで…これを意識的にやれる人を、私は尊敬する。

そう、今更気付いたのだが、私はこれらを総て無意識に行っていた

だから改めてペルソナを作り上げて、その方のために語りかける…ということが非常に難しかったのである。

まあそのなんだ、無意識にそれがやれるってのもある意味才能なので、それを生かしていくしかあるまい。

むしろ気付くのが遅すぎる。それだもの、接客が好きだわな。

 

・世話焼きなほうだと思う

これで身を滅ぼしてきた経験もなきにしもあらずである。

困っている人を見過ごせなくて、自分も大変なのに首を突っ込むときがある。

なんだろうね、大変な自分が好きなわけでもないし、酔っているわけでもないんだけれど。

ほどほどにするようになったつもりだが、これはもう性格なのだろうと思う。

 

・責任感が(無駄に)強い

一度任されたらやり抜きたい性分だ。隠れ負けず嫌いである。

よく泣くほうだが、人生で最も多いのは「悔し泣き」だろう。

(学生時代は試合で負けるたびに泣いていたのだが、剣道でもバスケでもバレーでも、そう思うとどれだけ泣き虫だよという話だ)

これは多分、同人活動でも発揮されているのだろうなあ、と…一度も新刊を落としたことのない、この「絶対やり抜くマン」っぷり。

まあいいや、なんて口で言っても、結局はそう思えてないんだよなあ。

 

・人からモチベーションをもらうとすごく励みになる

これ、同人活動でも本当に痛感したことでもある。

かつ、仕事でもそうだった。

なんだろうね、褒められると嬉しいし、期待されると頑張りたくなっちゃうんだな。

数字として表れるでもよし、言語化されるでもよし。

一番は後者なんだなあ、とも思う。

つまるところ、私は「人から感謝されることが好き」なんだろうなあ。

 

・ストレス耐性は少し低め

うん、結構メンタルは弱い。

のだけれど、多少のストレスを与えられることで同人がはかどるタイプでもあるので、

ここはほどほどが好ましいのだと思われる。

 

で、ここまで考えたところで、

やっぱり、どう考えても(ストレス耐性が低くても)私は目の前の人と関わる職、それが感謝につながる職が、一等に向いているんだろう、と思ったのである。

 

つい数日前まではこう考えていた

それで、仕事を辞める日くらいまでは、営業やってみようって思ってた。

実は私、笑ってしまうほどに「営業やらないの?」「営業だと思った」と言われる。

友人から勧められるだけならまだわかる。私も笑ってスルーする。

これがまた、違う職種で応募した面接先で言われたり、ハローワークで勘違いされたり、エージェントのFさんにまで勧められる始末だったのだ。

いやいや、ここまで来ると私って営業向きなの?って思ってしまう。

ハローワークでは別の職種の求人票を持って行っているのに「だって営業でしょう?」って言われたので、慌てて「チガイマス、デザイナーのほうデス……」と言ったくらいだ。

(相談員さんに「あれっ」と言われた…)

付き合いが長くなり始めたハローワークの別の相談員さんからも「これどうでしょう?」と求人票を渡されたことがあった。

そんな経験初めてだったのでびっくりしたが(割とレアなんだろう)、それも結局とある広告代理店の提案営業だった。

Fさんにも、始め勧められたのは営業だったし、実はFさん経由で一社内定までいただいている。

しかも半年以上経った今でも、その企業は私のことを気にかけてくれているのだというのだから驚きだ。

 

なんかねえ、人当たりの良さとか物腰の柔らかさとか、すごく真面目(に見える)だとか丁寧さだとか、

そういうところが本当に営業向きに見えるみたいだし、やらせてみたくなるみたい。

ただ、忘れる勿れ、私は元メンヘラのストレス耐性が低い女である。

 

でも、やってみるかな、みたいなこと思ってた。

2か月で仕事辞めたし、逆に怖いものなしになってる状態って言ったらいいのかな。

実は提案営業とか応募したし(選考通った)ルート営業も応募したし(選考通って昨日会社訪問してきた)

(あとなんでかわからないけど一社工場の応募してたんだ先週の私)(書類通っちゃったから面接はいこうと思うけど、どう考えても適性なくない?)

なんか、なんだろう……

なんでもやるわ!今の私、なんでもやれるわ!!!!

みたいな、謎のハイになってた。すごい、ここまでくると面白い。こわい。

 

Fさんと相談して目から鱗がボロボロ落ちた

まあ、そんなわけで、前に内定もらった営業にもう一回アタックしてみようかなみたいなことを思ってもいて

(面接した感じも、ちいさな会社だったけど本当に雰囲気が良かったんだ…)

仕事を辞めたその日の夕方に、Fさんと面談の時間をもらった。

Fさんには営業職を辞退したときに元メンヘラであることも告白し、

それもあって家族(母)から「営業だけはやめておきなさい」と言われていることも伝えてある。

Fさんはまず、私がとてつもなく落ち込んでいると思ったようだ。

だが残念(?)、私は非常にすっきりとしていて、その旨を伝える。

非常に安心されていた。すまんな、私はめちゃくちゃ元気だ。

 

そこで、上記のような「私という人間」の話になった。

そして、今非常にハイになっていて、営業をやるべきかと思う話も。

でも、Fさんは「いいですね!それじゃあ以前のあの会社に連絡しましょう!」とは、言わなかった

私は正直、これがFさんというエージェントを心底信頼しているところでもある。

エージェントははっきり言って利益重視の人も多い。

そこを経由して人が入社しないとエージェント側にはお金が入らないシステムが多いのだ。

地元の職業紹介所という名ではあるものの、そこもエージェントであることに変わりはない。

それなのに、Fさんは頷かなかった。これまでの付き合いも含めて、私という人間をしっかりと考えたうえで、ひとつの話をしてくれたのである。

 

その話は本当に目から鱗だった。

というか、どうして今までその職に私の目が向かなかったのだろう、とも思う。

いや、イメージがあまり良くないとか、休みが少なさそうだとか、シフト勤務になってしまうだとか、そういうところがあったおかげで冬の転職時には一切考えていなかった、というところが大きいか。

Fさんもエージェントになる前に経験した職であるというその話を聞いて、

ぶっちゃけ、めちゃくちゃに惹かれてしまった。

(周りからも素直だなと言われるんだけど、どうやら私は素直らしくて、いいなと思ったら割と真っ直ぐにいいなと受け止めてしまう)

・人と関われる

・営業よりももっと感謝される立場に近い

・恐らく適正がある

「僕は、胸を張ってあなたに向いているのではないかという職として挙げたい」とも言ってくれた。

 

結局私は、それをやってみたいと思っている

自己分析とは名ばかりの、たぶん、そう思っているからこそ改めて自分を見つめなおしたくなったのだと思う。

その仕事のすぐそばで働く恋人にも相談した。

「生半可な気持ちじゃできない仕事だとは思う」という厳しい言葉ももらった。

でも、「性格的にはすごく向いていると思う」「やりたいと思うのであれば反対なんかしない。応援する」とも言ってくれた。

 

土日祝休みじゃないし、言うほど休みも多くないだろうし、

でも、だからこそ待遇の改善を進めていかなければいけないといわれている業界でもある。

Fさんは「僕が紹介するのは、経験職である僕だからこそ選ぶ、きちんとしたところのみです」とも言ってくれた。

もし会社見学に行くときは、絶対に僕も一緒に行きます、とも。

 

もちろん、100%適性があるなんて自分でも思っていない。

絶対につらくなることはあるだろう。しんどいと思うことなんてたくさんあるだろう。

でもさあ、

100%の人間なんていないように、100%の仕事なんてない

好きなことを仕事にしたって、つらいときはつらい。

趣味が仕事になったって、しんどいときはしんどい。

っていうのは、営業やろうかな!なんて思ってたときも考えてたことなんだけれど、

なにをやるにも不安や嫌なイメージはついてくるんだし、

嫌なイメージなかった仕事に就いてみたら鬱一歩手前になっちゃったし。

 

それなら、私が私らしくあれる、

「あー、おまえっぽい」

そう言ってもらえることをやり始めてみたいな、と思う。

 

たぶん、その意思表示がしたかった気持ちも大きいのだと思う。

両親にも近いうちに相談しようと思っているが、母が嫌がるのは営業だけなので(笑)

きっと反対なんてされないだろう。

そもそも、元メンヘラで、自殺未遂までして救急車に乗った経験のある私だ。

両親にとって、私が仕事をして独り暮らしをして、趣味を楽しんで生きているなんて

そんな状況だけで、全然いいんだろう。

(ちなみに両親には彼女がいることもカミングアウト済みである)

 

 

原稿を終えたら、本格的に動き出そうと思う。

Fさんに話を通して、職場見学にも行きたい。

前向きに進んでいきたい。

ちょっと文句を言いながらでも、「まあでも、私はこれが一番良かったよ」と思えるような、そんな環境に身を置けるように。

30歳を迎えたときに「あのときの選択は間違ってなかったなあ」と思えたら、

それだけで充分かな、なんて、今は思っているのだった。

 

ああ、やっぱりすっきりした。

自分らしく生きていければ、私はそれでいいや。